こんにちは。日々ハラスメントの判定と向き合っているハカルです。
「いや、それってこういうことだよね?」「で、根拠は?」「さっきと言ってること違うよね」——。一つひとつは、たしかに筋が通っている。反論できない。なのに、言われたあと、なぜか胸がずっしり重い。
その違和感、放っておかなくて大丈夫です。正しさで相手を追い詰めてしまうこと、それをロジハラ(ロジカルハラスメント)と呼びます。
ロジハラは、「正論」や「理屈」を武器のように使って、相手を逃げ場のないところまで追い詰めてしまうことです。
やっかいなのは、内容そのものは「間違っていない」点です。だから言われた側は、「正しいことを言われているのに、つらいと感じる自分がおかしいのかな」と、自分を責めてしまいがち。でも、正しさと、その伝え方は、別の話なんです。
線引きのコツは、「相手を一緒に前に進めようとしているか」「言い負かして終わりにしているか」です。
「ここ、こうすると次はうまくいくよ」は、相手の味方に立った指摘。でも、逃げ場をふさいで「ほら、反論できないよね」で終わると、それは解決ではなく勝ち負けになってしまいます。相手の気持ちや事情をぜんぶ「それは感情論だよね」で切り捨てるのも、同じ向きです。
なにハラ!?メーターでも、正論で相手の逃げ場をなくしたり、人前で理詰めにして黙らせたりする様子が読み取れると、グレーゾーン(40点前後〜)として静かに点がつきます。繰り返されたり、人格否定とセットになると、さらに上がっていきます。
多くの場合、追い詰めようと思ってやっているわけではない、とわたしは思っています。むしろ「ちゃんと考えてあげたい」「あいまいなままにしたくない」という、まじめさから来ていることも多い。
でも、正しさは強い。強いからこそ、受け取る側には「逃げられない圧」になってしまう。──悪いのは「正論」そのものではなくて、正論で相手の気持ちを置いてきぼりにしてしまう「進め方」のほう。そこに気づけるかどうかなんです。
コツはシンプルです。「正しさ」を言う前に、相手の気持ちを一度受け止めること。
「で、根拠は?」→「なるほど、そう考えたんだね。一つ確認させて」。「さっきと違うよね」→「あれ、ここ整理したいんだけど、どっちの方向でいこうか」。中身は変えなくても、相手を追い込むのではなく、隣に並ぶ言い方にするだけで、空気はやわらぎます。
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