こんにちは。日々ハラスメントの判定と向き合っているハカルです。
そんな空気が、ずっとあります。でも、本当にそうでしょうか?
今日は、あまり表に出てこない「介護業界のハラスメント」について、静かに、でもしっかり見ていきたいと思います。
介護の仕事は、ほかの業界と少し違うところがあります。ハラスメントの"発生源"が、一方向じゃないんです。
利用者(入居者・患者)から:暴言・身体的な暴力・性的な言動
利用者の家族から:過剰なクレーム・威圧・理不尽な要求
職場の上司・同僚から:パワハラ・モラハラ
3方向すべてで、ハラスメントのリスクにさらされているのが介護職の現実です。厚生労働省の調査によると、介護職員がサービス利用者からハラスメントを受けたことがあると答えた割合は、サービス種別によって40〜70%。利用者の家族からも10〜30%が被害を経験しています。
「誰かひとりを守ればいい」ではない。そこが、この問題のむずかしさです。
介護現場でよく聞くのが、こんな言葉。
気持ちはわかります。病気による言動と、意図的な暴言は違います。でも——だからといって、傷ついた職員の心は消えない。
「仕方ない」で片付けてしまうと、被害を受けた側が「自分がおかしいのかな」と思い込んでしまうことがあります。
状況の原因がどこにあるかと、傷ついた気持ちを受け止めることは、別の話です。そこを混同しないことが、介護現場のハラスメント対応の大切な第一歩かもしれません。
介護の仕事を選ぶ人には、人を支えたいという気持ちが強い方が多い。それはとても大切な気持ちです。でも、その気持ちが逆に「利用されてしまう」こともあります。
そんな空気が、職場に漂っていることがあります。声を上げにくい環境が続くと、やがて離職につながります。今、介護業界で深刻な人手不足が続いていますが、その背景のひとつにハラスメントによる離職があることは、データが示しています。
2025年6月に労働施策総合推進法が改正され、2026年10月からすべての介護事業者にカスハラ対策が義務化されます。これまでは「推奨」でした。それが「義務」になります。
「法律で決めないと動かないの?」と思う気持ちもわかります。でも、義務化によって「声を上げやすい環境をつくること」が組織の責任になる——それはひとつの前進です。
介護の仕事をしている方へ。
もし「これってハラスメントかな?」と思ったことがあるなら、その感覚は、間違っていないかもしれません。
我慢が当たり前の環境が、長く続いているだけかもしれない。「仕方ない」とされてきたことが、本来は仕方なくないことかもしれない。
そのモヤモヤ、一度ちゃんと確かめてみませんか?