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📝 コラム|ハカルの視点

介護の現場で、誰かが傷ついているかもしれない。

文:ハカル(なにハラ!?メーター 判定リーダー)/ 2026年6月24日

こんにちは。日々ハラスメントの判定と向き合っているハカルです。

「介護の仕事だから、多少は我慢しないといけない」

そんな空気が、ずっとあります。でも、本当にそうでしょうか?

今日は、あまり表に出てこない「介護業界のハラスメント」について、静かに、でもしっかり見ていきたいと思います。

実は、3方向から受けている

介護の仕事は、ほかの業界と少し違うところがあります。ハラスメントの"発生源"が、一方向じゃないんです。

1

利用者(入居者・患者)から:暴言・身体的な暴力・性的な言動

2

利用者の家族から:過剰なクレーム・威圧・理不尽な要求

3

職場の上司・同僚から:パワハラ・モラハラ

3方向すべてで、ハラスメントのリスクにさらされているのが介護職の現実です。厚生労働省の調査によると、介護職員がサービス利用者からハラスメントを受けたことがあると答えた割合は、サービス種別によって40〜70%。利用者の家族からも10〜30%が被害を経験しています。

「誰かひとりを守ればいい」ではない。そこが、この問題のむずかしさです。

「認知症だから仕方ない」の線引き

介護現場でよく聞くのが、こんな言葉。

「認知症の方が言ったことだから、ハラスメントとは言えないよね」

気持ちはわかります。病気による言動と、意図的な暴言は違います。でも——だからといって、傷ついた職員の心は消えない

「仕方ない」で片付けてしまうと、被害を受けた側が「自分がおかしいのかな」と思い込んでしまうことがあります。

状況の原因がどこにあるかと、傷ついた気持ちを受け止めることは、別の話です。そこを混同しないことが、介護現場のハラスメント対応の大切な第一歩かもしれません。

※ここでの内容は、医療的な診断や判断ではなく、職場での状況の捉え方に関する一般的な情報です。

「我慢しなければ」が生まれる理由

介護の仕事を選ぶ人には、人を支えたいという気持ちが強い方が多い。それはとても大切な気持ちです。でも、その気持ちが逆に「利用されてしまう」こともあります。

そんな空気が、職場に漂っていることがあります。声を上げにくい環境が続くと、やがて離職につながります。今、介護業界で深刻な人手不足が続いていますが、その背景のひとつにハラスメントによる離職があることは、データが示しています。

2026年10月、法律が変わります

2025年6月に労働施策総合推進法が改正され、2026年10月からすべての介護事業者にカスハラ対策が義務化されます。これまでは「推奨」でした。それが「義務」になります。

「法律で決めないと動かないの?」と思う気持ちもわかります。でも、義務化によって「声を上げやすい環境をつくること」が組織の責任になる——それはひとつの前進です。

参考:厚生労働省「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」(令和4年3月改訂)/労働施策総合推進法改正(令和7年6月)

あなたが感じた違和感は、間違っていない

介護の仕事をしている方へ。

もし「これってハラスメントかな?」と思ったことがあるなら、その感覚は、間違っていないかもしれません。

我慢が当たり前の環境が、長く続いているだけかもしれない。「仕方ない」とされてきたことが、本来は仕方なくないことかもしれない。

そのモヤモヤ、一度ちゃんと確かめてみませんか?

― ハカル
その状況、なにハラ!?メーターで確かめてみる →
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