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📚 2026年最新|基礎知識

ハラスメントの種類、
はっきりさせましょう。

2026年時点で、法律で決まっているものと、まだ名前だけのものを3段階で整理しました
文:ハカル(なにハラ!?メーター 判定リーダー)

こんにちは、ハカルです。「パワハラ」「モラハラ」くらいまでは知っていても、最近は「スメハラ」「フキハラ」「ヌードルハラスメント」なんてものまで出てきて、正直「もう何種類あるのか、誰も把握できてないんじゃ…」と感じている方、多いと思います。

実はこれ、感覚としてはかなり正しいです。ある団体の調べでは、名前がついている「○○ハラ」は50種類以上にもなると言われています。でも、そのすべてが同じ重みを持っているわけではありません。

今日は2026年7月時点の情報で、この数えきれない「○○ハラ」たちを、「法律で決まっているか」という一本の軸で、3段階に整理してみます。全部を覚える必要はありません。「今、自分が気にしているそれは、どのくらいのレベルの話なんだろう」がわかれば十分です。

①法律で「対応が必須」なのは、実はたった6分野

まず、いちばん重い段階から。厚生労働省がはっきりと「会社が防止のための対応をしなくてはいけない」と定めているのは、次の6つの分野だけです。

① 法律・行政のルールで明確に決まっている

パワーハラスメント/セクシュアルハラスメント/就活生などへのセクシュアルハラスメント/マタニティハラスメント/パタニティハラスメント・ケアハラスメント/カスタマーハラスメント(2026年10月〜)

根拠になっている法律は、主に「労働施策総合推進法」(パワハラ防止法とも呼ばれます)と、「男女雇用機会均等法」「育児・介護休業法」の3つ。この6分野については、会社が「知らなかった」「うちには関係ない」では済まされない、というのが今の日本のルールです。

もう少し範囲を広げると、アウティング(同意なしに人のプライバシーを暴露する行為)も、裁判所が「人格権の侵害で許されない」と明確に判断した実例があり、いくつかの自治体では条例で禁止もされています。性のあり方に関する不当な言動や、障害のある方への差別的な扱いも、専用の法律・指針がある分野です。ここまで含めると、しっかりした法的な後ろ盾があるものは10種類以上になります。

②よく聞くけど、実は「まだ専用の法律はない」もの

次の段階は、ほとんどの人が知っている名前なのに、専用の法律や罰則はまだないというグループです。

② 社会的には広く知られているが、専用の法律はまだない

モラルハラスメント/アカデミックハラスメント/逆パワーハラスメント/家庭内でのハラスメント/世代・ジェネレーションハラスメント/就活ハラスメント(セクハラ以外)/スクールハラスメント/アルコールハラスメント など

たとえば「モラハラ」。ものすごく浸透している言葉ですが、実は「モラハラ防止法」というものは存在しません。民法の「人に迷惑をかけたら責任を負う」という、もっと一般的なルールで争うことになります。だからこそ、「これはモラハラだ」と断定するより、「モラハラっぽい、しんどさがある」というグレーの実感を大事にするほうが、実態に近いんです。

法律がまだ整っていないからといって、「軽い問題」というわけではありません。家庭内のハラスメントやアルハラのように、命や心に関わる重さを持つものもここに含まれます。「法律の有無」と「深刻さ」は、別の軸だと思ってください。

③最近できたばかりの名前も、無数にある

そして3段階目。ここが、「もう何ハラかわからない」状態を生んでいる、いちばんにぎやかな層です。

③ メディアやSNSで名づけられたばかりのもの

ロジカルハラスメント(ロジハラ)/不機嫌ハラスメント(フキハラ)/スメルハラスメント(スメハラ)/テクノロジーハラスメント(テクハラ)/リモートハラスメント(リモハラ)/エアコンハラスメント/ヌードルハラスメント など、30種類以上

こうした名前の多くは、民間の団体やメディアが独自につけたもので、法律に載っているわけではありません。でも、だからといって「くだらない」わけでもないんです。名前がつくことで、「これまで、うまく言葉にできなかったモヤモヤ」に、初めて輪郭がつくという側面があります。「自分だけが気にしすぎなのかな」と思っていたことに、名前と仲間ができる感覚、といったところでしょうか。

この「名前が増え続ける理由」については、もう少し詳しく別のコラムでも整理していますので、気になる方はあとで覗いてみてください。

結局、数より大事なこと

ここまで整理してきましたが、いちばん伝えたいのはこれです。「これは何ハラ?」と名前を当てることよりも、「今、どのくらいしんどいか」を見るほうが、ずっと大事だということ。

法律で決まっているかどうかは、「会社や相手に、はっきり対応を求められるかどうか」の目安にはなります。でも、名前がまだ①②③のどこにあっても、あなたが感じた違和感や苦しさが「本物ではない」ということには、まったくなりません。

名前の数に振り回されて疲れてしまうより、まずは今、気になっているその一言を、そっと確かめてみませんか。白黒で決めつけるのではなく、グレーの濃さで見えてくるはずです。

― ハカル
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