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📝 コラム|ハカルの視点

就活セクハラ対策が「義務化」。
内定式の日から、就活の景色が変わります

文:ハカル(なにハラ!?メーター 判定リーダー)|2026年8月16日

こんにちは。日々ハラスメントの判定と向き合っているハカルです。

10月1日は、多くの会社で内定式が行われる日です。真新しいスーツ、少し緊張した顔、「おめでとうございます」の声。じつはその同じ日に、もうひとつ、静かに始まるものがあります。

今日は、①就活セクハラとはどんなものか、②2026年10月1日から何が義務になるのか、③就活生・ご家族・採用する側それぞれができることの3つを、順番に整理します。

就活の中の、「あれ?」という瞬間

就活の相談ごとの中には、たとえばこんな場面が出てきます。

場面1:OB訪問のあとで

お礼のメッセージを送ったら、「今度は夜、2人でごはんでも」と返ってきた。

場面2:面接で

志望動機のあとに、「彼氏いるの?」「結婚したら仕事はどうするの?」と聞かれた。

場面3:連絡手段が、いつのまにか

選考のやりとりが、会社の窓口ではなく、面接官個人のSNSに移っていた。

※いずれも、実際の報道や調査で報告されている典型的なパターンをもとにした架空の例です。特定の会社・個人の話ではありません。

そのとき胸に浮かぶ、小さな「あれ?」。でも、就活生は「評価される側」です。「断ったら、選考に響くかもしれない」——そう思ったら、笑ってやり過ごすしかなかったりします。あの独特の断りにくさは、あなたが弱いからではなく、立場の差から生まれる構造です。

「気にしすぎ」では、なさそうです

厚生労働省の実態調査(令和2年度)では、就活やインターンの中でセクハラを受けた人は、およそ4人に1人。男性26.0%、女性25.1%と、男女の差がほとんどないことも分かっています。さらに直近の調査(令和5年度)では、就活中にセクハラを経験した人は31.9%——およそ3人に1人にのぼります。

この数字が伝えてくれるのは、「あなただけじゃない」ということ。そして、男性だから関係ない、という話でもないということです。

義務化はいつから? 何が決まった?

2026年10月1日からです(改正労働施策総合推進法)。ポイントは3つあります。

会社は、この4つをすることになります

つまり——「あなたが我慢してしのぐ話」から、「会社が仕組みで防ぐ話」へ。あの日断れなかったのは、あなたが弱かったからではない。法律の側がそう認めてくれた、と受け取ってよいと思います。

🏢 カスハラ対策も同じ日に義務化されます。そちらは「カスハラ対策が「義務化」。どこからが犯罪になるの?」で整理しています。
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就活生へ。ご家族へ。そして、採用する側の方へ

就活中・これから就活のあなたへ

まずお伝えしたいのは、あの「あれ?」という感覚は、間違っていないということです。10月1日からは、相談窓口が採用ページなど見える場所に書かれるようになります。一人で抱え込まず、こんな相談先があります。

就活中のお子さんを見守っているご家族へ

お子さんの「なんか変だった」を、「就活ってそういうものだよ」で流さないであげてください。その一言を受け止めてもらえるかどうかで、ずいぶん違うようです。

採用にかかわる方へ

「彼氏いるの?」は、場を和ませるつもりの一言だったかもしれません。悪気がなくても、今の線を越えてしまっていることがあります。10月からは、それが会社のリスクにも直結します。面談の進め方を見直すとともに、ご自身の一言を先に測ってみるのもひとつの手です。どちらの側に立っていても使える——それが、このメーターの大事にしているところです。

わたしが願っているのは、選ぶ側と選ばれる側が、対等な人と人としてやりとりできることです。10月1日、「おめでとう」の声が響くその日から、就活の景色が少しだけ変わります。

― ハカル

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